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永遠の愛を奪って
第10章 深まる愛と過去



「葉月……!?」


急にやってきた人は土嶋さんで、祐は私に触れていた手を放して立ち上がった。


扉の方に背中を向けていた私もこれはまずいと思い、急いで外されていたブラウスのボタンを留める。


「飲み会のお金を集めていたから探してたけど、白米さんとそういうことしていたんだね……!」


祐に近づくなと言われていたこともあるから土嶋さんの声はかなり怒っているように聞こえた。

どんな顔をしているのか振り向くのが怖いくらいだ。


私が乱れた服を直している姿を庇ってくれるように祐は土嶋さんの方へ向かって行った。


この部屋でしていたことをどこまで知られてしまったのか分からないけど……。


「お金は先輩に渡してあるって。それに一緒に弁当を食っていただけだから」



「キスしてたじゃん!この目で見たもの!」


「っ……。だからなんだって言うんだよ」


「そんなことするのはやめてよ!祐はわたしのことが特別じゃないの!?」


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