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永遠の愛を奪って
第17章 愛し合う内緒の日々



急いで食べているからご飯粒さえ口元についていても気にしなかった。


そんな私を見てお婆ちゃんは穏やかに笑っている。



「あら、小春は聞いていなかったの?おうちの都合でどうのこうの言っていたけど……、ばあちゃんが教えるよりもたっくんに直接聞いてみなさい」


「家の都合……?それで泊まっていいよってよく許可したね……」


「泊まるところを探してるって言っていてあまりにもたっくんの眼が真剣だったから、当分の間泊めてあげることにしたの。

それに小春の彼氏だからこれからのためにもしっかりと仲良くしておかないとねぇ」


まだ“婚約”という文字さえも祐との会話に出てきていないのに、お婆ちゃんは孫の将来まで考え始めている。


彼氏がいることを知られてしまっただけでも私は恥ずかしいというのに……。



「ごちそうさまでした。お弁当も作ってくれてありがとう」


赤くなっていそうな顔を隠すために、ご飯を食べ終えてから準備をして逃げるようにお婆ちゃんの家を出た。


お婆ちゃんはいるけど、祐と一緒に同じ屋根の下で暮らす。


……これでは同棲をするみたいだ。


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