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永遠の愛を奪って
第19章 溺愛とさよならの決心



「それはやだ!」


見世物になると共に祐ファンの女性社員から一斉に目を付けられる羽目になる。


被っていた布団を剥いで勢いよく体を起こすと、部屋が思っていたよりも寒くてぶるっと体が震えた。


寒さに耐えられなくてストーブのスイッチを入れてからもう一度毛布を被って暖を取る。

すると、まだ布団の中にいた祐が私が背中を向くように抱き寄せてきて、胸を揉みながら後頭部にちゅっ、ちゅっと音を立ててキスをしてきた。



「マジで嫌なの?」


「うう……、会社の人が見てないところだったら繋ぎたい……」


「じゃあ、そうするから。傷つくからそんなに拒否するなよ……。オレは小春のことが大好きなのに」


「ごめん……。私も祐のことが大好きだから」


祐の方にくるりと体の向きを変えるとしばらくの間、腕の中に閉じ込められた。


温かいけど、ストーブによって部屋が少しずつ暖かくなってきているからではない。


感じているのは肌が触れ合っている優しい熱で、目を閉じて浸りたいほど気持ちがいいものだった。


「ねぇ、祐。エッチな気分になってない……?」


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