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永遠の愛を奪って
第19章 溺愛とさよならの決心



「えっ……」


居酒屋の広間で賑やかに会話が飛び交い、皆楽しそうに笑っている。


土嶋さんに指摘されてこの楽しい雰囲気について行けてない自分がいることに気づいた。



「土嶋はきついことばかり言うなー。目のつり上がった顔をしているよりはマシじゃね?」


「先輩ったらキモっ!わたしの顔をそんなに見ないでくださいよ」


「見てるなー。今朝なんて土嶋の頬に虫がのっていたのかと思ったらまつ毛がついてたな」


「このクソオヤジ。教えてくれないなんて最低」



もうお酒を一緒に飲むのが最後かもしれない人たちと楽しんでいる祐を心配させてしまったらいけない……。


土嶋さんと椿さんを側に笑顔を作るのは大変だったけど、悲しい顔はしないように気をつけて過ごした。



飲む場所を変えてから始まった二次会も終わり、解散となる時間がやって来た。


大体いつも三次会はなく皆帰るから今日もお開きだろう。


でも未だに複数の女性社員に囲まれて話している祐。


穂並さんは帰ってしまったし、その話が済むまで少し離れたところで終わることを静かに待つ。



「さっさとあの女たちから祐を奪って帰ればいいじゃないですか」


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