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永遠の愛を奪って
第19章 溺愛とさよならの決心



それでも眠そうなのか普段より声も小さくぼんやりとしていて、ぱっちりとしている瞼もとろんとしている。


二次会が終わったのが午後十一時過ぎと遅かったから、家に着いた頃には既に日付が変わっていた。


いつもだと寝ていてもおかしくない時間だから今にも眠ってしまいそうだった。



「まさか酔ってる……?」


「今日は話していてあまり飲めなかったから全然酔ってねーよ。でもなんかムラムラしてきた」


「はっきり言うね。仕事も忙しかったのに疲れてないの?」


「うーん、ちょっと眠いけど……。小春のことを毎日抱きたいって思ってる。

それに離れる前にいっぱい抱いておきたいから。……小春はしたくないの?」


喧嘩さえしなければ楽しそうな顔をしているけど、遠距離恋愛になることをちゃんと分かっているんだ……。


悲しくなってくる気持ちをぐっと堪えるために私は祐の着ているスウェットをぎゅっと握って、胸元におでこをくっつける。



「ずっとしてたい……。ずっと、ずっと、ずっと、ずっとしてたいよぉ……」


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