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永遠の愛を奪って
第19章 溺愛とさよならの決心



これは昨晩、セックスが終わってから少し休むと祐がもう一度求めてきたから二回戦に突入したせいだ。



時計を見ると午前十一時を過ぎていて、隣に寝ていたはずの祐は既に友達と遊びに行ってしまったようで姿がない。


無理矢理起こされてでもいいから「おはよう」くらいは聞きたかった。


昨晩のセックスで疲れた私をゆっくり寝かせておこうという祐なりの優しさなんだろうけど……。



重たい体を起こすと飾っていた白い桔梗が目に入ってくる。


ストーブを消して冷え込んだ部屋の中なのに今日も綺麗に咲き誇っていて感心する。


見惚れていると混じり気のない白い色をした花びらにとても似合う花言葉が頭の中に過った。



祐が転勤をしてここから離れて「さよなら」をしても、簡単に諦めずに信じてみようと思えた。


私がここにいる限り、祐が戻ってくる日は必ず来る。


その日が少なくても今の時代はスマホがあれば繋がっていれるし、声を聞くことだってできる。


だから、私も負けない。


……この白い桔梗のように――――


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