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永遠の愛を奪って
第19章 溺愛とさよならの決心



「へ!?けっこん……!?」


驚いて私終える前に手を引っ込めてしまい、お弁当を落としそうになる。

でも祐がすぐにキャッチしてくれて中身がぐちゃぐちゃになるのは避けられた。


「あらあら。朝から仲良しねぇ~。気をつけて行ってらっしゃい」


「いっ、いってきまーす」


顔を熱くした私は急いで仕事に行く準備をしてお婆ちゃんに見送られる。


一緒に家を出た祐も耳を赤らめて恥ずかしそうだった。


「ごめんな。身内の前であれは恥ずかしかったよな?」


「あはは、大丈夫。……大丈夫」


すっきりと晴れていても寒い冬空の下を歩いていると、額に浮かんでいた変な汗も引いていく。


送迎会で祐と付き合っていることがバレたからか、会社の敷地内に入ってもあからさまにアピールしてくる女性社員はいなかった。

会釈をしてから挨拶をするだけ……。


だから、祐のファンの女性社員たちは諦めて私たちのことを応援してくれるのかと思っていた。



休憩に入ってからトイレに行くまでは……――――


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