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永遠の愛を奪って
第21章 祐の出した答え



「そっか……。小春はそう思うんだ……。

……じゃあ、異動しなくなるといいな。小春のとこのお局様とは結構話したことがあるからオレも言ってみるよ。こんなに急に異動しろって言うのはおかしいって。

課長よりお局様の方が権力を握っているんだろ?小春の方の課長は弱っちいよなー、ははは」


何か違和感があるような話し方だったけれど、笑っているから私の想いは伝わったのかな。


私が祐の傍にいたいという気持ちも……。



「ありがとう……。でも私のことだから自分で何とかするし、大丈夫だよ」


正面を向いて側にいるから、そのまま顔を近づけて軽く唇をくっつけてみた。


キスのお返しされると思って待っていたら祐が椅子を引いて私にもっと近づき、背中に腕を回してきた。



「ごめんな……。最近自分のことで頭の中がいっぱいで、小春がそんなにも大変なことで悩んでいたなんて気づけなかった。

今の小春の気持ちを一番に考えないといけないのに……。オレは何を考えているんだか……」


まだ前に私を傷付けたことを引きずっているんだろうか。


もう土嶋さんとのことは解決したから責めていないのに……。


あの時は許さないと言ったけど、今はもう私のことだけを見てくれているから許しているのに……。


「祐……?」



「いや、でもあれはまだ今じゃねぇ……。とにかく、小春のしたいことが叶うようにオレも頑張る!」


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