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永遠の愛を奪って
第21章 祐の出した答え



「ごめんね。土嶋さんのことで嫌だなって思った時はあったけどそれでも好きだった。……これって祐を愛してるってことだよね。ここまで好きになれた人は初めてなんだよ」



「嬉しいな……。オレも小春のこといっぱい愛するから。……いや、前から愛してるって思っていたけどな」


ゆっくりと顔を近づけられて目を閉じると、祐が大切そうにそっと唇を重ねてくる。


祐は祐なりに私のことを愛してくれているんだ……。



きっと、離れてしまっても今と同じ気持ちでいるから“大丈夫”っと言って笑っていたんだろう。


見えない未来、まだ手の届かない時間を考えていても不安が募っていくだけだと前向きな性格の祐は思っていそうだ。



この先どうなるかなんて誰も知らないのに、どうにかしてと期待するのは間違っている。


何よりまだ付き合って一年も経っていないのだから……。



過去の恋愛で起きてきた不幸のジンクスに惑わされて私が焦り過ぎていたのかな……。



祐にこれから先のことを要求するのはやめても、自分で決めたことは貫き通すつもりだけれど……――――


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