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永遠の愛を奪って
第21章 祐の出した答え



「明日は私がお弁当を作るね。祐にとって大切なうちのおばあちゃんのお弁当を食べられてよかったね」


「そうだな。大事に食わねーと。小春の大事な人だし、ばーちゃんも好きなんだよな」


お婆ちゃんのことを女性として好きなんじゃなくてそういう意味だったんだ。


気を張り詰めていたからほんの少しだけ嫉妬してしまっていた。

祐の言うとおり、お婆ちゃんも両親と同じくらい大事な人だ。



でも今なら祐のその気持ちも分かる。

好きな人の大事な人も大切に思う気持ちが……。


祐のことを傍で支えている先輩の椿さん、そして土嶋さんのことも今となっては許せてきている。


まだ青木家の人たちには会ったことがないから何とも言えないけれど、きっといい人たちだと思う。


お婆ちゃんを大切にしてくれている姿を見ているうちに嫉妬してばかりではなく、周りの人も受け入れていきたいという気持ちが芽生えてきた。



今だってお婆ちゃんの作ったお弁当を綺麗に残さず食べてくれている。

それが自分がお弁当を作ったかのように嬉しく思えた。



「ご馳走様でした。……あと三十分は休めるかー。
仕事も大体引き継いだし、暇になってきたんだ。こっちの会社で心残りがないようにやりたいことをやっておかないとな」


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