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ベストパートナー
第1章 アキ
 4

 大きな浴槽には温めのお湯。それが並々とあり、そこで俺は体を投げ出していた。
 アキと俺は浴槽で手を繋ぎ無言でいる。
 本当なら肩に手を回し、強く抱きしめたい。しかしそれは敢えてしなかった。
 理由は、それをしたら俺はアキの旦那と同じだから。
 

「太いでしょ、やる気なくしましたか?」


 アキが俺の目を見た。
 大人の可愛いらしさが、凝縮された瞳が宝石のようにキラキラと輝いている。
 俺は繋いだ手を解くと、肩に手をまわす。
 この瞬間を待っていたのかも知れない。


「きゃ!」


 アキが小さく悲鳴を上げるが、何も抵抗はしない。寧ろ体を寄せてきた。
 顎をしゃくると、唇を塞ぐ。そして舌を滑り込ませた。
 

「うぐっ!」


 アキの口内に舌を入れたのはこれで何度目か? いやこれから何回繰り返すか? それくらい愛おしい女だ。
 しばらく堪能して、ゆっくりと唇を離す。
 目と目が合うとアキが、「お願いします」と囁いた。
 

 俺は抑えていた性欲の封印を解く。
 アキと距離をとるとお湯に浮いている、果実に手をやり齧り付いた。
 とても大きく熟れたそれは、不思議なくらい美味しく。コリコリした果実の芯を舌で舐め回す。


「あん! あっ! ひぃー」


 熱い吐息が漏れ、体が揺れ動く。
 お湯が波打それが俺の顎に当たる。
 ここはかなりの性感帯らしく、アキの吐息と鼻息が聞こえてた。俺は知らないフリをして、二つの果実を弄ぶ。
 

「やん、お願いします! 許して下さい」


 アキが優しく懇願する。
 やりすぎは嫌われるために、俺は受け入れた。この先何回でも舐め回すことが出来るはずだから。


 お湯は無色透明、浴槽には揺れ動くアキの腹と腰があり、黒々とした密林が見えていた。
 俺はまだアキの知らない部分に気づく。
 それはワレメだった。
 一番重要な場所を、まだ何も知らない。

 
 
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