パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第3章 ヒトミ

　２


　少し前、俺はシャワールームにいた。
　市営体育館ではあるが、そこは新築したばかりで新しかった。
　俺は遠慮なく頭から浴びた
　いい、お湯だった。


　そして今、俺は着替えをして、汗で汚れたトレーニングウェアとハーフパンツをビニール袋に仕舞い込んいる。
　頭は乾かさない。
　ドライヤーが好きではない俺は、自然乾燥をしている。髪の毛があるのはありがたい。


　俺はふと、スマホを弄る。
　行き先はベストパートナーだった。
　サイトにはいると、フレンドからメールが着信していた。

　フレンドとはサイト内で仲良くなったメンバーと、交流を深めるためのシステム。
　男の場合はポイント消費がやや抑えられ、女はキャッシュバックのポイントがやや増える。
　しかしこれはいいシステムとは言い難い。
　
　何故か？

　女のキャッシュバックが増えることが問題なのだ。
　出逢いサイトの問題の一つに、これがある。
　キャッシュバックが目的なのは、誰がみても分かる。

　……え？　キャッシュバックって何？

　ざっくり言えば、ポイントのこと。
　これが多いと色々な商品に換えられる仕組みである。

　どんな商品かはわからないが、男とサイト内でメールするだけでポイントが入るんだから得をする。
　そのため！　出逢いサイトなのに……

　出逢えない！

　こんな大問題がある。
　確かに女はリスキーではある。しかしだからと言って、これは許されない。
　
　ベストパートナーはそのキャッシュバックの基準が厳しく、ポイントが少ないとは聞いたことがある。
　
　しかし０にならない。
　永遠のイタチごっこである。