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恥ずかしい真昼の車内
第1章 起
いたずらっ子の目になったちづるは、にやけて、止めようとしない。

「お前、そういうことすると、おしおきするぞ」

「どんな〜?」

間髪入れずに、へらへらした感じの疑問形で返され、私はむっとした。

マフラーではなく、彼女の腕をつかもうと、助手席に身を乗り出す。

すると、ちづるは、マフラーごと腕を胸に折りたたむようにして逃げる。

と言っても車の中なので、すぐドアにあたり、追い詰められてしまう。

間近に向き合ったとき、彼女は、眉根を寄せて、口を真一文字に結んだ困ったような目を見せた。

その癖、必死になって、私がマフラーを奪う攻撃を防ぐものだから、そのあまりの可愛さと加虐心とがないまぜになって、少々あった理性が吹き飛んだ。

もう、お前が悪いんだからな・・

私は、攻撃の手をぴたり止めて、じっと彼女の瞳を見つめた。

彼女も黙って、こちらの様子を伺っている。

車内には、一瞬だけれども緊迫感が漂った。

攻防のせいで、お互い肩で息をしている。

ちづるの目が、なんだか潤んだように見えた。

自分の胸をぎゅうっとつかまれた気がした。

何かに押されるように、左手を伸ばし、彼女のブレザーの中に手を入れ、白いブラウスの上から、手のひらを押し当て、おっぱいをくにゅくにゅっとこねるように揉んだ。

「あ!・・だめっ」

今まで出したことのない甘く甲高い声を上げる。

私の腕をつかんで、引き離そうとするが、その力は強くない。

彼女のその反応が、私に次の動きを促した。

胸を揉みながら、顔を彼女に近づけると、右の首筋をめがける。

そして、唇を押し当てた。

「あっ・・あぁん」

くすぐったそうな声とあごをクッと引いた仕種に、もう私は我慢できなくなった。

そのまま、チュッチュッと首筋に何度も接吻する。

あごに、頬に、耳たぶにと、這うように唇を押し当てていく。

「やめて、やめてください・・」

蚊の鳴くような声で、抗いの言葉を口にするけれども、身体に力が入らないのか、私につかまれた両腕は、だらんとしたままで動く気配がない。

それをいいことに、頬にあった唇をすすっと移動させ、自分の唇で、彼女の下唇を優しく挟んだ。

瑞々しく柔らかい唇をそっと吸い上げる。
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