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第15章 チガヤの呪い

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「それで、あの化物…ララベは洞窟を出て村を壊滅させたの。」

咲は洞窟の外で5人に先ほど見た記憶を話していた。

「なんて…」

ヘラは、言葉が出てこないようだ。

ダイゴも怒りでプルプルと震えている。

「私たちが黒い魔力に溶かされなかったのは、神力のお陰よ。」

あの魔力はかなり危険だ。

だが、村を壊滅させた彼女がなぜ洞窟から出ていかないのか。

皆に疑問が残る。

「それはね、騎士団長なの。」

ララベには、自分を最後まで気にかけてくれ、自ら命を絶った彼女を残して去るという選択肢はなかったのだ。

それは、唯一彼女の人であった証だった。