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第15章 チガヤの呪い

辺りに闇が多い尽くす頃、男たちが何時ものようにやってきた。

騎士団長の亡骸を発見した男たちは舌打ちをしながら、数人が無造作にその身体を持ち上げる。

他の男たちはいつもの様に他の団員たちやララベを犯し始めた。

「くそっ面倒な…」

「とりあえず、その辺に置いとけ。」

団長の亡骸は、洞窟の角に無惨にも乱暴に投げ捨てられ、体液が染み込んだ藁を掛けられた。

「ぐあぁぁぁぁ！！」

突如、男たちから悲鳴が上がる。
ララベが急変した。

どす黒い魔力を纏い、犯していた男を溶かしながら宙に浮かんでいた。

「許さない…許さない…」

ブツブツと小さく呟きながら、溶けた男をべちゃっと地面に落とすと次々と男たちに襲いかかった。

我を忘れたララベは、もう人ではなかった。
その美しかった容姿は、流れる涙で溶け皮が捲れて真っ赤に染まっている。

仲間の騎士団諸とも魔力に当てられ、次々と溶かされていく。

「う…うわぁぁ！！」

男たちは逃げだしたが、直ぐにそのどす黒い魔力に掴まって溶かされる。

溶けた者たちから養分を経たかのように、そのどす黒い魔力の勢いが増していった。