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第17章 街道の孤児院

「はわわわ…」

子供達は口をあんぐり開けて目をパチクリしている。

「ふぅ…いっちょあがりぃ！さあ、入って見よう！…て、どうした？皆。」

笑顔で振り返った咲は、固まっている子供達を見てコテンと首を傾げる。

「クックッ…。突然家が生えればこうなるに決まっている。」

喉で苦笑いをしながら、ディラがパンパンと手を叩いて子供達を戻す。

「ハッ！私はなにを…」

同じく固まっていたジャックも戻ったようだ。

「とっとと中に入ろう。」

ダイゴだけは元気に建物に入っていった。

続いて入った子供達とジャックは再び固まってしまった。

エントランスは広々として、談話室の様な場所が端に造られている。

奥に進むと扉があり事務所のような場所になっていた。
その奥には居住空間になっている。

事務所の対面は庭に出られるようになっていて、様々な遊具や畑などもある。

エントランスのすぐ脇には階段があり、上は子供達の居住空間のようだ。

更に、階段を通り過ぎると食堂がありキッチンや皆が寛げる広めのリビングなどもある。

リビングの脇には階下に行ける階段があり、降りると大浴場が二つあった。