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咲の旅物語
第17章 街道の孤児院

落ち着きを取り戻したラークに咲はペンダントを渡して施設に招いた。


施設の横にある小さな建物に案内すると、子供達がハンモックに寝かされ、中央にディラがいた。


「あ、ディラ。どう?」


「咲。今終わった。大丈夫だ。」


子供達は極度の栄養失調と、呪いがかけられていた。


「ラークさんも…」


と咲がラークにキスをする。


「!!」


突然の事に驚いたラークは後ずさるが妙に体の反応がいい。


「話は事務所でしましょう。」


咲はクスッと笑って部屋から出た。


ラークは事態がのみ込めないまま咲の後について行くと、応接セットのある部屋にたどり着いた。


「マーラさん。お茶お願いします。」


咲が声をかけると、事務所にいたマーラがにっこり笑って頷いた。

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