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咲の旅物語
第17章 街道の孤児院
「おまたせ」


現れたのは咲だ。


「咲姉、この子たち…」


ミュウが言いたい事が分かった咲はコクンと頷いた。
そして、子供達にペンダントを着けると


「ジンー!タイチぃー!ダイゴー!」


大声で叫ぶ。


呼ばれた三人は直ぐにやって来た。


「なんだ…おい!」


何の用事かと聞こうとしたが、やはりミュウと同じで子供達を見て慌てて抱き抱える。


「あっ」


ラークが咄嗟に子供達を追いかけようとするが、結界に阻まれた。


「あ、ラークさん!大丈夫!?」


ミュウがラークに走りよる。


「こ、子供達をどうする気だ!」


よろよろと起き上がりながら、怒りの目を向ける。


「とにかく、ラークさん。落ち着いて。」


そういうと、ラークに向かって早口で結界についての説明をした。


「子供達は一刻も早く治療が必要だったから…」


と。


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