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第18章 噂の屋台

パーテーが始まり、王族が人々に囲まれている中、ヤオマの面々は会場のテーブルにところ狭しと並んだ料理を堪能していた。

「こっちの料理も中々おいしいのねー」

にんまりと料理を口に運ぶ咲。

「咲ねぇは、マーラかぁさんの料理しか食べたこと無いもんな！」

ジンが咲にこんもりと料理を盛った皿を渡しながらいう。

実はこのメンバー、咲の素性を知っている。

ヤオマを任せるに当たって、ジャック夫妻と年長組には話しておかなければならなかった。

それは、咲のやることが全て規格外だと言うことにある。
本来、この世界において聖獣以外が長距離転移や空間を繋ぐなどできないのだ。
いや、空間を作り出すことは聖獣でも出来るが繋ぐと言うことは無理が有りすぎる。
とは、ディラの意見だ。

と、言うことで咲を守るためディラが最も信頼の出来る人物に咲の素性を明かすことを提案したのだ。