この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
咲の旅物語
第18章 噂の屋台
「失礼。」

あーだこーだいいながら食べていた面々の後ろから声がかかった。
振り向くと先ほど壇上で挨拶をしていた王子が微笑を浮かべて立っていた。

「わっ、リッカン様!」

慌てて全員が頭を下げる。

「や、顔をあげてくれ。君たちはヤオマの人だね?」

顔の前でパタパタと手を振りながら面々を見回す。
一瞬咲のところで止まったが、あえて年配であるジャックの方をみた。

「左様でございます、王子。申し訳ございません、本来ならこちらから挨拶に伺うべきでしたのに…。


ジャックは、眉を下げて頭を下げる。
こう言うときになんだが、やはり元貴族だけあってジャックの礼儀は美しい。

「構わないよ、母上が大変気に入っておられるからつい見に来てしまった。今日の野菜も君たちが卸したのだろう?」

会場を見渡しながら優しげな表情を浮かべる。

「はい。」

「素晴らしい。礼を言うよ。」

「はっ、有りがたきお言葉勿体ないです。」

「ところで…。」

と、咲の方を見る。

ぞくっ

咲は悪寒を感じた。
先ほどからのやり取りを横で見ていたのだが、王子は常に目が笑っていない。

/329ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ