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約束 ~禁断の恋人~
第8章  未来


 僕の本当の居場所。
 どこにも、代わりは無かった。
 倒錯していた僕は繋がりだけを求め、心の隙間を埋めていただけ。
 それが間違いだったと、今ならはっきりと分かる。
「トモ? 手術、したんだろう?」
「うん……」
「だったら、コレも好みの大きさにすればよかったのに」
 海が性器を脚につけてくる。
「え……。充分だと、思うよ……。専門外、だし……」
 確かに、海のモノは立派だと思う。初めての時、その大きさが怖かったくらい。
 それでも、愛情があったから繋がることが出来た。
「冗談だよ」
 海が笑っている。
 それに釣られて、僕も微笑んだ。
「トモの子供が欲しいな」
「え?」
 それは、僕も以前思ったこと。
 同性同士のカップルでも、養子縁組していれば子供が持てる。
「可愛いと思うし、トモの能力を残さないなんて、勿体無いだろ?」
「海だって」
 見つめ合ってからキスをした。
 二人の子供は無理でも、子供を二人持てばいい。
 僕の子供と、海の子供。
「精子採取の時は、手伝ってやるから」
「何を……」
 海の考えていることは、何となく分かった。
「前に、調べたんだ。三年一緒にいれば、子供が持てるって。後、一年半か……」
「すぐだよ、きっと……」
 僕から海に抱き付く。
 ここまでがあっと言う間だった。
 三年でも五年でも、そうやってすぐに過ぎていくだろう。
 “Z”ではあっても、一緒に年を重ねられる。
「そうだな」
 キスをしてから、強く抱きしめ合った。



 Fin.




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