この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
約束 ~禁断の恋人~
第4章  現実


 何が基準かは分からないが、彼の中には“格好いい”と“綺麗”があるらしい。
 三歳だとある可愛い子役。満開の桜。函館山からの夜景。どれを見せても、フィーアに反応は無かった。
 普通、可愛いや綺麗といった感想があるはず。
 何が違うのか、僕には分からない。
 父親について詳しく話そうと声をかけたが、そんな気も失せてしまった。
 フィーアの口から自主的に出たのは、“綺麗”だけ。“格好いい”は、僕が先に口にしている。
「ありがとう。部屋で休んでていいよ……」
「分かった」
 部屋へ戻っていくフィーアを見つめた。
 どんなものでも、彼の中に基準がある。
 格好いいと綺麗だけだが、探せば当てはまる物があるかもしれない。
 フィーアは、僕を綺麗だと思っている。
 褒められて嬉しいわけじゃなく、それは何かしらの感情が動き始めたということ。
 食べ物や動物なら、別の感想も出るかもしれない。
 動いてもいないのに、何故か鼓動が速まっていた。



/103ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ