この作品は18歳未満閲覧禁止です
約束 ~禁断の恋人~
第5章 変化
「あれは、違う……」
何が違うのか分からない。
職場が間違いないのは、メンバーの歓迎で確かだった。調理中のフィーアは、手際よく動いていたのに。
「違う……」
それしか言ってくれなかった。
突然のことで、戸惑っているのかもしれない。
自然と体は動いたが、フィーアには知らない場所だと感じたのだろうか。それとも、僕以外の人に会うのが初めてのせいなのか。
何にせよ、今はあまり刺激しない方がいいだろう。
そう思い、タクシーのシートに身を沈めた。