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約束 ~禁断の恋人~
第6章 異変
それから、室内の温度をマイナス20度に設定する。
臓器などを急速冷凍するための装置。今まで、使ったことは無い。
少しの間彼を見つめてから、自分の腕にも同じ麻酔を打った。
これでいい。
僕が作ってしまった命は、僕の手で消さなければいけない。
「海……。ずっと一緒だよ……」
彼だけを逝かせたりはしたくなかった。
海の肉体と一緒に、この世を去る。
それは、僕の希望でもあったから。
「海…………」
段々と意識が遠のき、その場へ崩れ落ちた。