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わがままな氷上の貴公子
第12章 開宴
「はぁんっ、あぁっ」
腰に腕を回すと、両脚を持ち上げられた。
大きく開かれると、下半身は丸見えだろう。
「あんっ、んっ、潤っ! はぁっ……」
オレが放出しても、グラインドは終わらない。
ぼんやりとした世界から、またすぐに快感へと引き戻される。
「あっ、んんっ」
「悠ちゃんっ……」
塊が抜かれた。
脚を降ろして俯せにされ、腰だけを高く上げられる。
またすぐに挿入され、何とか膝と腕で体を支えた。
「はぁっ」
繰り返されるグランドに合わせ、自然と体を前後してしまう。
「んっ、あぁっ」
潤の塊を、深い場所で味わうように……。
「悠っ、ちゃんっ……。はあっ……」
潤の溜息が聞こえ、シーツに体を落とした。
最高記録だな……。
五回? フェラを合わせたら六回か?
オレは自力じゃ動けなくて、浴室まで潤に運んでもらった。
マットに座り浴槽に寄りかかったまま、シャワーを浴びている。
その間に、シーツを取り換えるよう言っておいた。
時間が出来たと思ったらセックス。
シーツを洗う時の和子さんが、目に浮かぶよ……。
考えてみれば、この部屋の掃除やシーツ交換も和子さんの仕事。
シーツの汚れに勘づいていたんじゃなくて、シーツ交換やゴミ箱だ……。
大量のティシュに、自分でのシーツ交換。普通だったら有り得ない。
他にも証拠があったんだ。
今は会えなくても息子がいる和子さんには、すぐ分かっただろう。
オリンピックが終わるまでは、回数制限を言い渡さないと……。
どうしてあいつは、セックスになると人が変わるんだよっ!
何とかボディーソープを使い、髪も洗って浴室を出た。勿論、新しいパジャマに着替えて。
「悠ちゃん。シーツ取り換えといたよお」
お前は元気だな……。
溜息をつきながら、髪を乾かした。
二階で寝ろと言っても、言うことを聞かないし。
仕方なくベッドの隅へ寝ると、また後ろから羽交い絞め。
「悠ちゃんさあ。コーチとかと、抱き合ってたでしょ……。千絵ちゃんは、コーチと結婚するって言ったよ……」
「はあ?」
ああ。演技が終わった直後のことか……。