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光を求めて
第5章 初恋
「彩羽おめでとう」
「うん。ありがとう。これも雅也のおかげだよ」
冬休みが終わり、校内試験では学年トップの成績を取ることができた。
これで高校はAクラスに決まり、あの父でさえ褒めてくれた。
その試験の為に遊ぶ時間もエッチな事をする時間も惜しんで勉強をしたご褒美にデートをすることになった。
今日は雅也に合うように少し大人っぽい恰好をし、手を繋いで街中を歩き、美味しいパスタを食べた。
そしていつものように公園をゆっくりと歩いていた。
「ここで初めてキス……したんだよね」
「そうだね。ここで始まったね。彩羽が好きって言ってくれてうれしかった、だからキスしたんだ」
「私もうれしかったよ。触れるだけのキスだったけど、うれしかった」
そんな事を話していると自然と唇は重なる。
あの時のような触れるだけのキスではなく、もっと深く愛情を確かめ合うようなキスだった。
「先に……進みたくなる、全てを欲しくなる」
「全て?」
「ああ、彩羽の全てを欲しくなる。もう分かってるね。いつもすることが全てじゃないって」
雅也の言葉の意味を今は理解している。
雅也のモノと私のアソコがひとつになることがSEX。
色々なことを教えてくれたけど、最後のそれだけは教えてくれない。