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光を求めて
第10章 本当の気持ち

「彩羽は明日も仕事でしょう?夜更かしは身体に悪いからそろそろ寝ようか?」

いつものようにTVを見ながらくつろいでいると、雅也が口を開いた。
時計を見ると23時を少しすぎた頃で、もうそんな時間になっていたんだと時間の過ぎる速さを感じた。
雅也と一緒に過ごすようになって時間の進みが早く、あっという間に一日が終わってしまう。

「そうだね。もう寝ないとね」

寂しいと思っても身体は寝るのを催促するように欠伸を連発して雅也に笑われる。

「ほらっ。今週は始まったばかりなんだから。寝不足だと後半もたないよ」

雅也に促されるまま寝室に移動し、ベッドにもぐりこむと自然と瞼が落ちそうになるけど私は我慢する。
瞼が閉じないように葛藤していると、さっきまで飲んでいたマグカップを洗い終わった雅也が私の部屋に入ってきて、そのままベッドにもぐりこみ後ろから私を抱きしめる。

「彩羽、おやすみ」

「うん、おやすみっ」

お互いにおやすみの挨拶をし、髪の毛を撫でられていれば数分もせずに眠りに落ちていく……


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