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光を求めて
第12章 甘い言葉
田所さんとは金曜日の夜に会うようになった。
奥様が実家の手伝いをしに帰るからと、お互いに残業を入れないように調節をしてふたりだけの時間を過ごす。
と言っても一緒に会社をでることはしない。
誰にもばれないように少し離れた駅で待ち合わせをするのが毎回の事で、スムーズに離婚が成立するように気を配る。
「お待たせしました」
待ち合わせの駅に到着すると、先に来ていた田所さんが満面な笑みで迎えてくれる。
その胸に飛び込みたい衝動を抑え、田所さんの前に立った。
「そんなに待ってないよ。今日も俺の仕事手伝ってくれてありがとう、助かったよ。それより何を食べにいこうか?彩羽のリクエストは?」
労いの言葉をかけてくれた後、今日は何が食べたいのか聞いてくれる。
いつも私が食べたいものを優先してくれるから、色々とリサーチして行きたい店は何件かは決めてある。
「調べたんですけど、この近くにチーズをメインにしたお店があるらしいんです。待つかもしれませんけどどうですか?」
「チーズか……ワインが最高においしそうだ。そこに決めようか」
私の言葉に賛同してくれ今日の夜の店が決まった。
奥様が実家の手伝いをしに帰るからと、お互いに残業を入れないように調節をしてふたりだけの時間を過ごす。
と言っても一緒に会社をでることはしない。
誰にもばれないように少し離れた駅で待ち合わせをするのが毎回の事で、スムーズに離婚が成立するように気を配る。
「お待たせしました」
待ち合わせの駅に到着すると、先に来ていた田所さんが満面な笑みで迎えてくれる。
その胸に飛び込みたい衝動を抑え、田所さんの前に立った。
「そんなに待ってないよ。今日も俺の仕事手伝ってくれてありがとう、助かったよ。それより何を食べにいこうか?彩羽のリクエストは?」
労いの言葉をかけてくれた後、今日は何が食べたいのか聞いてくれる。
いつも私が食べたいものを優先してくれるから、色々とリサーチして行きたい店は何件かは決めてある。
「調べたんですけど、この近くにチーズをメインにしたお店があるらしいんです。待つかもしれませんけどどうですか?」
「チーズか……ワインが最高においしそうだ。そこに決めようか」
私の言葉に賛同してくれ今日の夜の店が決まった。