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光を求めて
第13章 生きているこそが
一瞬にして目の前が真っ暗になり、ゴゴゴゴッ――と言うけたたましい音と共に激しい風が打ち付けてくる。
それに反してあたたかな温もりが私を包み込み、一瞬、何が起こっているのか分からなかった。
「お前は何をやってるんだ!!!」
頭の上から降ってくる怒鳴り声に顔を上げると、知らない男が不機嫌そうに私を見下ろしていた。
今の状況が分からず黙っていると、その男は私を離し、力強い力で壁際に連れて行き威嚇する。
「終電で自殺なんていい迷惑なんだよ。死にたければ迷惑の掛からない場所で死ね」
「あっ」
「あ゛っ??」
何かを口にしようとしてすごまれたら何も言えなくなった。
どうして知らない男にこんな事を言われなければいけないかと思うと、情けなくて涙があふれてくる。
「ちっ!今度は涙かよっ、面倒くさい」
私の涙を見た男は舌打ちをし、うんざりした表情をして私を睨みつけた。
「……ごめん、なさい…」
「何にごめんだ?あっ?自殺しようとしたことにか?それとも俺に迷惑をかけたことにか?」
二度目の舌打ちをした男は、はぁ~と息を吐いてうなだれた。
「なんで俺の目の前で死のうとするかなぁ……死にたいなら他でやれって」
それに反してあたたかな温もりが私を包み込み、一瞬、何が起こっているのか分からなかった。
「お前は何をやってるんだ!!!」
頭の上から降ってくる怒鳴り声に顔を上げると、知らない男が不機嫌そうに私を見下ろしていた。
今の状況が分からず黙っていると、その男は私を離し、力強い力で壁際に連れて行き威嚇する。
「終電で自殺なんていい迷惑なんだよ。死にたければ迷惑の掛からない場所で死ね」
「あっ」
「あ゛っ??」
何かを口にしようとしてすごまれたら何も言えなくなった。
どうして知らない男にこんな事を言われなければいけないかと思うと、情けなくて涙があふれてくる。
「ちっ!今度は涙かよっ、面倒くさい」
私の涙を見た男は舌打ちをし、うんざりした表情をして私を睨みつけた。
「……ごめん、なさい…」
「何にごめんだ?あっ?自殺しようとしたことにか?それとも俺に迷惑をかけたことにか?」
二度目の舌打ちをした男は、はぁ~と息を吐いてうなだれた。
「なんで俺の目の前で死のうとするかなぁ……死にたいなら他でやれって」