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光を求めて
第13章 生きているこそが
頭の上から降ってる言葉はどれも非常識で、死のうとしている人間を目の前にして吐く言葉じゃない。
もっと優しくしてくれてもいいじゃない、と知らない人なのに勝手な事ばかりを考えていた。
そんな事を考えていると、本当に身勝手な人間だ……と益々自分が嫌になる。
こんな身勝手な私と真剣に向き合ってくれる人なんているわけがない。
「どうするかなぁ……このまま放置して自殺されても俺が後味悪いし……送っていくってのも、そこまでする義理はねぇしなぁ」
男はブツブツ言いながらこれからの事を考えているようだった。
「もう、大丈夫です……ご迷惑をおかけしました」
このまま迷惑をかけられないと頭を下げて帰ろうとすると、両手を壁につけて動けなくなった。
状況は違うけど、ひと昔流行った壁ドンに笑いそうになった。
「何笑ってんだ?あっ?人に迷惑かけてその態度は何なんだよ!」
すごまれると、上がっていた口角も下がり俯いた。
「最悪だな。朝からツイてないとは思ってが……自殺しようとする女と遭遇するとは思いもしなかった」
はぁ~と何度目かの溜息に、もう一度ごめんなさいと謝った。
もっと優しくしてくれてもいいじゃない、と知らない人なのに勝手な事ばかりを考えていた。
そんな事を考えていると、本当に身勝手な人間だ……と益々自分が嫌になる。
こんな身勝手な私と真剣に向き合ってくれる人なんているわけがない。
「どうするかなぁ……このまま放置して自殺されても俺が後味悪いし……送っていくってのも、そこまでする義理はねぇしなぁ」
男はブツブツ言いながらこれからの事を考えているようだった。
「もう、大丈夫です……ご迷惑をおかけしました」
このまま迷惑をかけられないと頭を下げて帰ろうとすると、両手を壁につけて動けなくなった。
状況は違うけど、ひと昔流行った壁ドンに笑いそうになった。
「何笑ってんだ?あっ?人に迷惑かけてその態度は何なんだよ!」
すごまれると、上がっていた口角も下がり俯いた。
「最悪だな。朝からツイてないとは思ってが……自殺しようとする女と遭遇するとは思いもしなかった」
はぁ~と何度目かの溜息に、もう一度ごめんなさいと謝った。