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光を求めて
第15章 友達

「東間さんっていつもひとりで黙々と仕事をしてるから話しづらかったんですよね。あまり笑わないし怖い人だと思ってました。でも全然違うんですよね。話してみると気さくだし、はにかむ様に笑う姿が可愛いいんですよね」

興奮しながら喋るのは峰岸さん。
あの出来事以来、社内で良く喋るようになりお昼も一緒に食べるようになった。

「そうそう。誘ってもいつも断るし付き合い悪い人だなって思ってたんだけど、意外と熱いハートの持ち主で驚いた。まさかふたりであの男を仕留めるなんて驚きの言葉以外ないわね」

そう笑って喋るのは上野さん。
少し怖そうな先輩だとずっと思ってたけど、話してみるとサバサバしていて大らかな人だった。

「そう言えば、あの男に手を出された子も結構いたらしいよ?それで辞めていった人もいたとか。東間さんと峰岸さんのおかげでこれ以上の被害が出なくなったって凄いよ」

「私はただ、峰岸さんの事をどうにかしたくて」

「それがきっかけでも、あんな男から皆を守ったんだから良くやったよ」

こんなに感謝されるとは思わず涙がでそうになり、人と関わるのも悪くないと思える。


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