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光を求めて
第15章 友達

「最近、益々明るくなりましたね。」
いつものようにランチをしていると、峰岸さんがうれしそうに言葉にする。
自分では何とも思ってないから首を傾げると興奮したようにふたりは話し始めた。
「そうね。良く笑うようになったし、一番は服装かな?私服が可愛くなった」
「それ、分かります。前はグレーとか暗い色が多かったけど、今はパステルカラー系が増えましたもんね。もしかして恋とかしちゃってます?」
「えっ??恋?してないしてない」
慌てて否定すると、あやし~と言って詰め寄ってくる。
これが恋バナトークかと思いながら否定する。
「絶対、恋してると思ったんだけどなぁ~。じゃあ気になる人とかはいないんですか?」
気になる人と言われて頭に浮かぶ人はいる。
毎週のように一緒に飲んでいる優さん。
殆ど店でしか会わないけど、それでも優さんに会う週末を楽しみにしている。
「その顔はいるんですね!誰ですか??どんな人なんですか?」
峰岸さんは瞳をランランと輝かせ、私が口を開くのを待っているけど、女子トークや恋バナトークをしたことがない私は戸惑い口を噤むしかない。

