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光を求めて
第15章 友達

「乙女の顔だね」

「ですね。かわいいっ」

ふたりの言葉に、優さんの事を考えて笑顔になっていることに気がついて、一気に顔がカァ~と熱くなった。
顔を真っ赤にする私を益々からかうふたりに、戸惑いながらもこの時間が居心地よかった。
長年私が敬遠してきた女友達という関係が、こんなにも楽しくて居心地がいいなんて知らなかった。
ゲンさんの言う通り、友達は良いものだと感じた。

「厳つい人って、そんなに怖かった?」

「そうですよ。身長もかなりあったと思うんですけど、180ぐらい?大きな人で……でも太ってるとかじゃなくて、筋肉かなぁ?脱いだら凄そうな感じ?その人が眉間に皺を寄せて、低い声で話すんですよ。一瞬ヤクザかと思ったぐらいですからね~…――でもですね。女に手を出すって男としてどうよって田所に詰め寄る姿はカッコよかったですよ」

「ギャップ萌えってやつ?」

「そうそう。あんな眉間に皺を寄せて話すような人が笑って優しくしてくれたら惚れるかも……東間さんもやっぱりその口ですか?」

峰岸さんの優さんへのイメージを聞いていたら、いきなり話を振られてどう答えていいのか分からず口を噤む。
女子トークは楽しいけど、私が中心になるのは苦手だ。

「もしかしてさっ、東間さんってこの手の話苦手?」

モジモジして何も話さない私の姿を見て、上野さんはずばり言い当てる。

「……はい、今まで恋バナみたいなのやったことなくて」

私の言葉に2人は納得したように頷きあった。


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