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光を求めて
第15章 友達
これで解放されるかと思った私が甘かった。
やったことがないのなら経験すべしと、今度の週末に峰岸さんの家に泊まることになった。
お酒を飲めば少しは話しやすいだろうと、私の恋バナはまだまだ終わる気配を見せない。
それでも友達の家に泊まりに行くことが初めての私は嬉しくて、早く週末にならないかと待ち望んだ。
その前に金曜日がやってきて、優さんに会えると思うと益々週末が待ち遠しくなる。
だけど週末の金曜日、お店に顔を出すと優さんはいなかった。
少し残念に思っていると、清香姉さんが抱き付いてきた。

「優くんがいないからって残念そうな顔しないの~~」

「残念そうな顔してません」

「いやいやいや。店に入って来て店内見回して残念そうにしてたよ~恋する乙女だね~~」

からかってくる清香姉さんに膨れっ面を見せるとごめんごめんと言いながら笑い続けていた。

「でも、優くん良いと思うわよ。顔は厳ついけどね」

「誰が厳ついだって??」

「あらっ、優くん。いらっしゃい」

店に入ってきた優さんは、いつも以上に低い声で清香さんを威嚇する。
だけど清香さんは慣れた感じで軽く優さんをあしらい、2人仲良く隣り合わせに座った。
楽しそうに話す姿を見てズキリと心が痛んだ。


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