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第18章 好きなのに

「優……さんっ」

「蕩けた様な顔しやがって……俺を煽ってんじゃね～よ」

言葉は悪いけどどこか嬉しそうで、そのまま私を床の上に倒して覆いかぶさるようにしてキスを続けた。
舌が絡まるたびに身体が熱を帯びて頭がぼーっとしてくる。
何もかも忘れてしまいそうな、そんなキスだった。
一旦唇が離れると、チュッチュッと音を立てながら首筋にキスの雨を降らせシャツのボタンを外して行く。
露になった胸の谷間にもキスを落とすると、背中に手を回して器用にブラのホックを外し、豊満な胸を優さんの目の前に晒した。

「見ないで……ください」

恥ずかしくて両手で隠そうとすると、その手を取られて頭の横に押さえつけられた。

「恥ずかしがるな。お前の全てを俺に見せろよ」

痺れるほど低い声に身体の力が抜けていく。
今までにない感覚に戸惑いながらも、優さんに全てを委ねたくなる。

「それでいい……俺だけに感じてろ……そして全て忘れて俺だけに溺れればいい」

「優さん……」

「もう喋るな、黙ってろ」

そう言って唇を塞がれた。
先ほどと同じ様に舌が絡まれば蕩けるように頭がボーッといて何も考えられなくなる。
優さんの言ったように全てを忘れて優さんだけに溺れていく……