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光を求めて
第20章 私の未来
「誰もお前が汚れてるなんて思っていないさ。俺だって気持ちがない女を抱いたことだってある。そんな俺とお前に違いなんてない。ただ、心から欲しいと思った相手に出会わなかっただけだ。それに、これからも同じことを繰り返すなら軽蔑するが俺以外に抱かれる気はないだろう?」
その言葉に大きく頷くと、それでいいと私を抱き起して抱きしめてくる。
お互いに一糸纏わぬ姿で抱きしめ合い、肌の温もりが私の心を癒してくれる。
「過去は過去だ。どんなに誠実に生きてきても、どんなに不実に生きてきても過去は過去でしかない。それをどう受け止めて未来を作っていくのか、それが重要なんだ。……人は簡単には変われないと言うがお前は変わらなくていい。そのままのお前でいろ。人を疑わず信じて傷ついたとしても人を信じ続けろ。それがお前の長所であり……そんなお前が俺は好きなんだ」
優さんの言葉は一つ一つ心に響き、今までの私の汚れを流してくれているようだった。
「まぁ、俺がお前を裏切ることはないけどな」
最後にそう言って笑った優さんは、私の身体を倒して優しく髪の毛を撫でる。
「俺が未来永劫お前を守ってやる。他の男に抱かれなくてもいいように、お前の心と身体を俺の全てで満たしてやる」
優しい言葉の中に誓いのようなものを感じた。
私と優さんの幸せな未来に向けての……