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光を求めて
第20章 私の未来
「優っ……さっ」
「そのままっ……俺を感じてろっ」
荒い息をしながら優さんは言葉にする。
他のどうでも良い事は忘れて俺だけに溺れろと言わんばかりに激しく私を追い立てる。
「アッ……ヤッ……優ッ……」
奥深くを突かれるたびに、その旋律は短く深くなり、押し寄せる波が怖くて優さんにしがみつく。
SEXでは一度もイケなかった私の身体は、優さんの動きで一瞬にして高みに押し上げられる。
「アッ、イッ……イクッ」
初めての快感に身体が根を上げる。
SEXがこんなにも気持ちが良いものだったとは思わず、私は初めてSEXの本当の意味での絶頂を味わう事ができた。
私がイッた直ぐ後に優さんも達し、お互いが抱き合ってベッドに沈む。
汗ばんだ身体を寄せながら、そこから伝わる温度に安らぎさえ感じた。
「彩羽、忘れるなよ、俺の女だっていうこと……忘れる……な……」
暫く横になっていると、そんな事を口にしながら優さんは眠りにはいった。
その寝顔を見ながら私はベッドを抜き出し、バックの中に入った手紙を取り出して、もう一度雅也が綴った文字を目で追った。