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光を求めて
第20章 私の未来
だけどね、それが過ぎれば本当の気持ちに気がつくんだ。
本当に愛して一緒にいるべきなのは他にいるんだとね。
それが優ならば、僕は笑って優に彩羽を託せると思ったんだよ。
優は僕が一番信頼している男だからね。
口は悪いけど心優しい男なんだ。
一度懐に入れると無条件に信じて手を差し伸べる様な、そんな男。
だから僕に遠慮して彩羽を手離したんだと思う。
馬鹿だよね。
欲しいモノは何が何でも手にいれる男が、一番欲しいモノを僕なんかの為に手放すんだから。
でもそういう男だから僕は優を親友として認めてるんだ。
だからね、彩羽。
優が自分の気持ちに正直になったら受け止めてあげて欲しいんだ。
僕に気兼ねして断らないで欲しい。
僕は優も彩羽も大好きだから、ふたりには幸せになって欲しいと心から願っているんだよ。
これは強がりでもなんでもない、僕の本心なんだ。

彩羽
僕の手は離れていくけど、優の腕の中で幸せになってね。
そして優の傍で笑っている姿を僕に見せて欲しい。
彩羽が笑っていると僕も前に進めるから、僕も幸せになっていいんだと、やっと解放されるから
だからお願い。
彩羽、誰よりも幸せいなって欲しい』


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