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光を求めて
第4章 自業自得
憎んでいる男……
そう、私はあの男を憎んでいる。
あの男のせいで私の人生は滅茶苦茶になり、どうしようもない私が形成された。
あの男さえいなければ……もっとまともな人生だったかもしれない。

「男遊びはさておき、彩羽は良い子に育ったよ。ずっと一緒にいた俺が保証する。だからちゃんと自分を見てくれる男を探せ。そうすればきっと幸せになれるから」

幸せに……
身体を売ってお金を貰って生活していた時もある。
一般にいう売春で、どんな理由をつけても売春は売春でしかない。
そんな私が幸せになれる?
幸せになってもいいの?

「人はいつだってやり直せるんだ。自分か決めた場所からいつでもな。あとは本人がそう思う瞬間があるかどうかだ。彩羽はひとりじゃない、俺が傍にいる。迷ってくじけそうになったら愚痴を吐きにくればいい。清香だっているしな、お前はひとりじゃないんだ。それを忘れるなよ」

最後に頭をポンポンと優しく撫でてゲンさんは出て行った。


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