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光を求めて
第4章 自業自得
「自分の人生だろう?一生このままか?好きな奴と結婚して子供産む未来はないのか?いらないのか?」
いつもは終わる会話をゲンさんは続けた。
「お前はまだ24歳だ。だけどな。年を取るごとに一年一年が早くなる。気がつけば30歳……40歳になるんだよ。色んな男と寝たから自分は汚いとかいう前に、そんな女を誰も本気にするわけがない。本気で好きになってほしければ真っ当に生きろ。今からでも良い。ちゃんと好きな男とだけSEXをしろ!」
「でもっ……」
「でももあるかっ!レイプされて終わればいい。けどな、世の中それだけで終わらない事もあるんだ。レイプされて……殺されることだってあるんだ!俺に、お前の葬式に出ろと言うのか?」
肩を痛い程掴まれ、真剣に言葉にするゲンさんに返す言葉がなかった。
「もう少し自分の事を大事にしてくれ……人が消えるのは……もうたくさんだっ」
弱々しく言葉にするゲンさんを見上げると、キラリと光る物が見えた。
初めて涙するゲンさんに戸惑い、手を伸ばしかけると顔を背けられる。
「ゲンさん……」
「お前のつらい気持ちもよくわかる。そうなった原因も知ってるしな。けどな。その男に振り回されてどうする?その男のために一生を棒に振るのか?憎んでいる男に人生を滅茶苦茶にされて悔しくはないのか?」