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微睡みの中で
第3章 翻弄
「聡くんも悪い子ね」
沙耶香は俺のスマホの画面を手で隠し、下から上目遣いで顔を見つめて笑いかけてきた。
これはいわゆる色目ってやつだと思う。
座っている俺の膝の上に跨ると、海でしたように熱いキスをしてきた。
「…ん…ん」
鼻から漏れるこの声が…かなりエロい。
容姿も声も、俺のどストライクをぶちぬいてくる…いったい何者なんだ…。
俺を押し倒すと、シャツをまくりあげるなり体中に唇を這わせた。
更に沙耶香のポニーテールが前に下がってきて、無意識に俺の体をくすぐった。
今まで感じたことのない感覚に情けなくピク、と反応してしまう。
首筋、鎖骨を愛撫していた唇が乳首を吸い上げ、左手で反対側を弄ぶ。
空いた右手は俺の下半身に伸びていった。
スリ、スリと柔らかい手つきで撫で回す度、耳元でヒソ、と囁きながら沙耶香は俺の反応を見て楽しんでいる。
「ねえココ、もう熱い…気持ちいいの?」
「…っ」
コクコクと頷くと体にキスをして笑いながら、俺のパンツの中に手が入り込んできた。
絶妙な力加減で握ってきて、時々先に手が触れるものだからすぐにでも射精しそうになってしまう。