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微睡みの中で
第4章 祭
沙耶香と身体の関係を持ってしまった日から更に1週間。
沙耶香との連絡はほぼとっていなかった。
俺は夏休みでも向こうは仕事だろうし。
夏休みも後半にさしかかったところで、今日俺は翔馬と夏祭りに行くことになっている。
元々は莉奈と来る予定だった日だ。
翔馬にそれについて聞かれたけど、俺はその答えを濁してしまった。
翔馬たちもあれからいろいろあったみたいだが、翔馬以外の二人は今もお姉さんたちとひっついているらしく、あいつらは各自で会場に行くらしい。
翔馬はメッセージのやり取りのなかで「あいつらは裏切り者だ」と小言をつぶやいていた。
あの後、沙耶香も職場であのお姉さんたちから俺のことを尋問されたらしい。
夕方6時頃。
俺は会場の入口で翔馬を待っていた。
「聡くん」
「…っえ?」
携帯を眺めていた顔を上げると、髪を綺麗に結わえ、シンプルな浴衣を着た沙耶香が一人で目の前にたっていた。
「君も来ていたの、偶然ね」
「あっ…うん、友達と約束してて…」
「そう、あの時の子達?私もあの日一緒にいた子と待ち合わせしてるのよ」
俺の横に並ぶと巾着袋から携帯を取り出し、眺め始めた。
沙耶香との連絡はほぼとっていなかった。
俺は夏休みでも向こうは仕事だろうし。
夏休みも後半にさしかかったところで、今日俺は翔馬と夏祭りに行くことになっている。
元々は莉奈と来る予定だった日だ。
翔馬にそれについて聞かれたけど、俺はその答えを濁してしまった。
翔馬たちもあれからいろいろあったみたいだが、翔馬以外の二人は今もお姉さんたちとひっついているらしく、あいつらは各自で会場に行くらしい。
翔馬はメッセージのやり取りのなかで「あいつらは裏切り者だ」と小言をつぶやいていた。
あの後、沙耶香も職場であのお姉さんたちから俺のことを尋問されたらしい。
夕方6時頃。
俺は会場の入口で翔馬を待っていた。
「聡くん」
「…っえ?」
携帯を眺めていた顔を上げると、髪を綺麗に結わえ、シンプルな浴衣を着た沙耶香が一人で目の前にたっていた。
「君も来ていたの、偶然ね」
「あっ…うん、友達と約束してて…」
「そう、あの時の子達?私もあの日一緒にいた子と待ち合わせしてるのよ」
俺の横に並ぶと巾着袋から携帯を取り出し、眺め始めた。