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微睡みの中で
第7章 戸惑い
「やっ、あんっ、あ…あっ!はぁ…っん」
暫く掻き回していると、大きな波が押し寄せる。
そのまま刺激し続けると、尿道が熱くなる。
「ん、アッ、あっ、イクぅ…っ!」
ぷしゃっ…ぷしゅ、ぷしゅっ…
呆気なく果て、大量の潮を吹きながら、ずるりと指を抜く。
「はぁっ、はあっ、…く…うぅ…」
私は…なんでこんな…。
直後に襲ってきたのは満たされることとは真逆の虚無感だった。
涙が溢れて仕方がなかった。
「莉奈ー?いつ上がるのー?」
母のその声にハッとして、立ち上がる。
湯船にも浸からずに、そんな長い時間耽っていたの…?
「も、もう上がる!」
さっとシャワーだけを済ませて、部屋に戻った。
まだ余韻がある身体の疼き。
ベッドに横になるとすぐシてしまいそうになる。
「…だめだ、私」
何でこんなにも聡のことが好きなんだろう。
ふと、聡と出会った時のことを思い出す。