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密室脱出 ~あなたは脱出できますか?~
第1章 Q 01「次の問いに答えよ」
「ごめん……」
「梨沙、まず落ち着こうよ」
優しくいう美織とともに、梨沙はベッドに座り直した。
「私には、暗号解読なんて無理だよー」
泣き出しそうな梨沙の背中を、美緒が優しく撫でる。
「どういうことなんだ? 本当に暗号なのか? 暗号には、ヒントが必要だろう?」
奏汰が拓也に訊く。
「いや……。この文章の中に、きっと何かが……」
拓也も、手紙を見ながら考え込んでしまう。
「1人だけで考えないで、誰かを……」
四人それぞれが、呪文のように手紙の言葉を呟いている。
二章へつづく