この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
密室脱出 ~あなたは脱出できますか?~
第12章 Q 12「脱出への扉」
「まずは、解こう」
拓也の声にみんな頷いたが、暫く黙って問題を見つめるだけ。
「意味が分かんないよぉ……」
梨沙が嘆いたが、みんな同じ思いだった。
「43=10。13=24。16=41。20=?」
拓也はゆっくり声に出して読んでみたが、これだけで、ヒントは何も無い。
「答えが、一桁なのは確かよね……」
美織が呟くと、梨沙が立ち上がる。
「美織、何か分かったの?」
梨沙と奏汰にも見つめられ、美織は首を振った。
「ただ……。ドアの数字が、全部一桁だから……」
「美織。それだけでも立派なヒントだよ」
拓也に言われ、美織は軽く頷く。
「正しいドアを開ければ、取り敢えず、脱出成功なんだろ? 頑張ろうぜ」
珍しく乗り気な奏汰の言葉に、全員で頷いた。
十三章へつづく