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あなたからは逃げられない
第9章 ありえないプレゼント…



「まだ葉月の気持ちがハッキリしないならそれまで待つ。それからならこれ受け取ってもらえるか?」


どうしていいか分からない。
まだ付き合ってすぐなのにこんなものもらう資格ないはず。

それにこれを受けとると私は生涯この人と居なくちゃいけないようになる。


時間なんて関係ないっていう人がいるけれど確かにそうかもしれない。

現に私だって彼のことすごく好きになっているんだと思う。

父と関わるのは嫌だけど彼の会社に就職をして一緒に働けれると思うと嬉しいし、クリスマスプレゼントだって喜んでほしくて奮発した。
彼のために作る料理もすごく楽しかったしいつもレディーファーストを忘れない彼に私は惹かれているのだ。

この気持ちはちゃんと伝えたはず。
だったらこの素敵な贈り物は受け取らない訳には行かない。

私は彼の手ごと包み真っ直ぐ彼を見た。


「ありがとう。

私も龍輝さんが大好き。
これ素敵だね。こんな素敵なもの勿体ないよ…

ずっとそばに居てくれる?
私を離したりしないで?」

目の前にいる彼は顔を赤くし私をガバッと抱きしめてくれた。
ギューギューと力強く抱きしめられて少し苦しいくらいだった。




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