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あなたからは逃げられない
第4章 気持ちを込めたお料理



料理が上手かは分からないけど作るのは好きだったりする。そしてその料理を食べてもらって美味しいと言ってもらえたら私は作ってよかったと思える。

龍輝さんのリクエストに答えられるように色々考えてみた。

炊き込みご飯にお吸い物、肉じゃがにほうれん草の白和え、きんぴらとだし巻き玉子にカレイの煮付け、そして牛カツにすることにした。

それから作り置きできるものは作って冷蔵庫や冷凍庫で保存してもらおうと思う。

買ってきて欲しいものを書いて大河原さんに渡す予定で色々書いているとざっくり書いただけでもかなりの金額になりそうだったから一万円札を封筒に入れ準備をしておいた。


龍輝さんは今日10時から会議って言ってたのにかなり早くに出勤するんだ。社長さんなはずなのに。

いつ戻るかなぁと待っている時にLINEの通知があった。その名前は理央と表示されている。

トーク画面を開くと驚いた猫のスタンプと彼氏って誰なの?!と焦っているような文章が届く。
さっそくこの事をバラしたのは奈々しかいない。

私は理央にごめんね、月曜日に話すねと返信して大河原さんの帰りを待った。


あまり寝られなかったからかダイニングの椅子なのに睡魔が襲ってくる。



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