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あなたからは逃げられない
第1章 あなたとの出会い




それでも残酷なもので何社受けても内定をもらうことができない。


「いっそのことバイトだけで食いつなごうかしら。」

もうすぐクリスマスって時に私は彼氏もいなくて1人でそこら辺の
サラリーマンに混じって高架下の焼き鳥屋で一人で焼き鳥を食べながら飲んでいた。

そして私のことを知らないサラリーマンのおじ様達は私に焼き鳥やらビールを奢ってくれる。


バイトしてるからお金がないわけではない。
親から仕送りがあるが頼りたくなくて全て貯金の口座に貯めている。

いつかまとめて返してやろうとか考えてる私ってかなりひねくれているのかもしれない。

彼氏が出来ないのもこのせいだったりする。高校時代は彼氏がいた。


でもその彼が私に言ったことは
『お前が金持ちの娘ってバレバレだしなんか俺が見下されている気がする。

もうやっていけないから別れてくれない?』

こう言われたことは1度だけではない。
だから彼氏が出来てもすぐに振られる…

「私だって苦労してるのに…」


周りを気にしていなくて独り言を言いながら焼き鳥を食べていると背後に異様な気配を感じとった。

そして後ろからいきなり声をかけられる。


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