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若様の性長日記!
第4章 初仕事、終了
…どういうところで感心されているんだ? オレ。
『今日はどうする? 家に帰るのなら、送るわよ?』
「いえ、泊まります。いろいろ…疲れたので」
『分かったわ。それじゃあ明日ね』
「はい…」
重い気分で受話器を置いた。
体は軽くなったけれど、心は重い。
ソファーに倒れこむと、夜景が目に映った。
「キレイだな…」
せめて女の子と二人で過ごすのならまだしも、一人っていうのもアレだな。
でもオレは混乱する思考を収めたかった。
直前まで、オレは紗雪を抱く気はなかった。
けれど触れてしまったら、気持ちが溢れ出して止まらなくなった。
だが事が終わるとまた、冷静になれる。
きっとあの熱い感覚が、性欲なんだろう。
この感覚を扱う職業こそ、オレがこの先継ぐべき会社の仕事だ。
頑張らなくちゃいけないと思う反面、体と心、どちらかが折れるのが先かと考えてしまう。
「逃げられないだろうしなぁ」
あの父親と秘書軍団から逃れるほど、オレは行動的でもなければ、命知らずでもなかった。
だから今は、言う通りにするしかないだろう。
「早く一人前にならないとな…」
欠伸が出た。
まだ疲れが残っているみたいだ。
オレはソファーに身を沈めながら、目を閉じた。
早くこの仕事を、跡継ぎとして継げるようにと思いながら…。
…まだオレはこの時、はじまったばかりだということに気付いていなかった。
性は奥が深いのだ。
<完>
『今日はどうする? 家に帰るのなら、送るわよ?』
「いえ、泊まります。いろいろ…疲れたので」
『分かったわ。それじゃあ明日ね』
「はい…」
重い気分で受話器を置いた。
体は軽くなったけれど、心は重い。
ソファーに倒れこむと、夜景が目に映った。
「キレイだな…」
せめて女の子と二人で過ごすのならまだしも、一人っていうのもアレだな。
でもオレは混乱する思考を収めたかった。
直前まで、オレは紗雪を抱く気はなかった。
けれど触れてしまったら、気持ちが溢れ出して止まらなくなった。
だが事が終わるとまた、冷静になれる。
きっとあの熱い感覚が、性欲なんだろう。
この感覚を扱う職業こそ、オレがこの先継ぐべき会社の仕事だ。
頑張らなくちゃいけないと思う反面、体と心、どちらかが折れるのが先かと考えてしまう。
「逃げられないだろうしなぁ」
あの父親と秘書軍団から逃れるほど、オレは行動的でもなければ、命知らずでもなかった。
だから今は、言う通りにするしかないだろう。
「早く一人前にならないとな…」
欠伸が出た。
まだ疲れが残っているみたいだ。
オレはソファーに身を沈めながら、目を閉じた。
早くこの仕事を、跡継ぎとして継げるようにと思いながら…。
…まだオレはこの時、はじまったばかりだということに気付いていなかった。
性は奥が深いのだ。
<完>