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Aさん ~私を淫らにする人~
第10章 思いもしないことが

「それこそ、須藤といてもそんな気にならないんだ」と言葉に出した石井さんの目は少し遠くを見るようだった。
「もともとそんなに深い付き合いはしていなんだけどね。まっ、男と女だから何回かはヤッタけど、体の相性が合わないっていうのか、何もセックスだけじゃなくて、アイツとは会えば会うほど面白くなくなっていくんだよね。でも、それは須藤の方がもっと感じてるんじゃないかな。だから今頃は、アイツも二次会で羽を伸ばして楽しんでると思うよ。見た目がああ綺麗だから、男たちに人気もあるし」
体の関係までを明け透けにした思わぬ打ち明け話を聞かされて私の心は暗くなったけれど、何を勘違いしたのか石井さんはそんな私を見て、「あっ、でも大田さんも前に言った様に男達の中で人気だよ。急にキレイになったって。高橋なんて結婚したばかりのクセに、『なんで大田さんがもっと早く目覚めてくれなかったんだ』って嘆いているんだから」
「そんな、私は何にも目覚めてません」
「もともとそんなに深い付き合いはしていなんだけどね。まっ、男と女だから何回かはヤッタけど、体の相性が合わないっていうのか、何もセックスだけじゃなくて、アイツとは会えば会うほど面白くなくなっていくんだよね。でも、それは須藤の方がもっと感じてるんじゃないかな。だから今頃は、アイツも二次会で羽を伸ばして楽しんでると思うよ。見た目がああ綺麗だから、男たちに人気もあるし」
体の関係までを明け透けにした思わぬ打ち明け話を聞かされて私の心は暗くなったけれど、何を勘違いしたのか石井さんはそんな私を見て、「あっ、でも大田さんも前に言った様に男達の中で人気だよ。急にキレイになったって。高橋なんて結婚したばかりのクセに、『なんで大田さんがもっと早く目覚めてくれなかったんだ』って嘆いているんだから」
「そんな、私は何にも目覚めてません」

